ご辞退 (謙譲語) の意味・類語と例文

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ご辞退 (謙譲語) の意味・類語と例文

「ご辞退」 の意味と使い方

辞退は、「断る」という意味です。ただし、古語の「しりぞく」には「へりくだる」・「控え目にする」という意味があり、それゆえ、辞退は主としてへりくだった気持ち(謙遜)で「断る」・「引き下がる」という意味に用いられています。

また、尊敬の接頭語「御」(ご)を冠したご辞退は、「ご辞退される」・「ご辞退になる」・「ご辞退なさる」などの形で相手や第三者の辞退に敬意を払った言葉遣いになりますが、自分が辞退する場合も謙譲語として用いることができます。辞退に限らず一般に「~する」という使い方ができる動作性の漢語名詞では、「御」を冠することで、その動作が及ぶ相手に敬意を示す言葉遣いとなります。「ご辞退」の場合も、「ご辞退いたします」・「ご辞退申し上げます」などの使い方で、相手に対してへりくだった謙譲表現になります。漢語名詞が多用されるビジネス文書では、ご辞退は和語の断るを使った「お断りします」・「お断りいたします」などよりもよく用いられる文言です。

「ご辞退」 の例文

例文) この度のご融資のご提案は誠にかたじけなく存じます。さりながら、事業規模の拡大は時期尚早と判断致しましたので、折角のお話ではございますがご辞退申し上げます。

例文) 弊社にて調査・検討の結果、製造に不可欠な原材料の内、モリブデンの安定的な入手が困難との結論に至りました。従いまして、誠に恐縮ではございますが、今回のお申し出はご辞退致します。

例文) この度の理事にご推挙いただくお話は、誠に光栄の至りに存じます。しかしながら、昨今は社業ことのほか繁忙につき、理事の重責を全うすることは難しいと思われます。ご意向に添えず甚だ恐縮ではございますが、謹んでご辞退させて頂きます。

「ご辞退」 の類語の例文

例文) 陸運業界では、近年、長距離バス・トラックの重大事故が続発したことを受け、乗務員の長時間乗務と健康管理について国交省ならびに警察庁より厳しい指導を受けております。つきましては、弊社では東京から北東北以北への日帰り運行をお断り致しております。

例文) 長年のご交誼を頂戴しながら、このようなことを申し上げるのは心苦しいのですが、現状では御社との表立った共同事業をお受け致しかねます。何卒弊社の置かれた立場にご理解を賜りますようお願い申し上げます。

例文) この度は、県道80号延伸工事に係る競争入札へのご指名を賜り、厚く御礼申し上げます。あいにく弊社におきましては来年6月まで工事予定が決定しておりますので、折角のご指名ではございますが、拝辞させて頂きます。

例文) 先日はたいへん優れたSP企画をご提案いただき、ありがとうございました。慎重に検討しました結果、先月の不祥事にて広告を自粛しております関係から、今回のお申し出はご遠慮することと致しました。

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