お詫び・謝罪の例文(失言)

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取引先の方や目上の方とお話をするときに、場の盛り上がりや相手への甘えの気持ちなどから、うっかり口を滑らせてしまうことがあります。一度口にした言葉は、取り返すことができず、最悪の場合は相手を酷く怒らせてしまうこともあるでしょう。失言に対するお詫びというのはとても難しいものです。自分でも言い過ぎたと感じた言葉が、自分の本心ではないということを、相手に信じてもらうまでには時間がかかります。しかし、だからこそ失言に対するお詫びは口頭だけでなく、文書でもきちんと伝える必要があります。

失言に対するお詫びの例文

たとえば、取引先との懇親会の場などで相手に対して失礼なことを言ってしまった場合です。お酒が入っていたり、相手の方の気遣いによってこちらがリラックスしすぎてしまったりしたときに発生することが多いでしょう。自分の失言に気が付いたらその場で直接お詫びをすることは最低限のマナーです。その後、文書やメールで改めてお詫びをするとともに、自分がどのような気持ちで相手と接しているのかということも伝えます。

平成〇年〇月〇日

株式会社ABC
〇〇課 山本一郎様

DEF株式会社
〇〇課 田中肇

謹啓
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
DEF株式会社の田中肇でございます。

本日筆を取りましたのはほかでもない、先日の私の発言についてでございます。
私の不用意な発言により、山本様に大変不愉快なお思いをさせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。

私の発言はあまりに考えのない、幼稚で非常識な発言でございました。
山本様へは、他のお取引様には無い特別な想いを持って誠心誠意、本音でお付き合いをさせていただきたいと願う気持ちが強く、それが全く見当違いの言葉となって口から出てしまいました。日頃より数々のご温情をおかけくださる山本様に対して、私の中で甘えの気持ちがあったのだということを今回のことで痛感し、深く反省いたしております。

山本様が私に大きく失望されたのは当然のことでございます。私の未熟な発言によって山本様のお気持ちにつけた傷を想うと、お詫びの言葉もございません。
しかし、勝手ながら私は今後とも山本様にご指導を賜りながら、これまで以上のお付き合いをさせていただきたいと心より願っております。
今の私が申し上げる立場でないことは重々承知いたしておりますが、今後の私にご期待いただきたいと伏して心よりお願い申し上げる次第でございます。

後日改めてお詫びに伺わせていただきたく存じます。
ご多用のところ、重ねてご迷惑をおかけすることになるかと存じますが、ご面会いただければ幸いにございます。
まずは取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。

敬具

失言に対するお詫びは、他のお詫び文に比べると自分の気持ちを多く書き入れることになります。ビジネス文として書こうとすると、自分の気持ちと距離ができてしまうこともあり、読んだ方も何となく形式的な文章と受け取りがちです。最低限のマナーをしっかりと守っていれば、つたない文章であっても人間らしさを感じてもらえることもあるでしょう。自分の気持ちに正直に書き、理解してもらうことよりも自分自身がどう感じているかということを、ある程度ストレートに伝える方が伝わりやすくなります。

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