年賀状の「返信」の例文10パターン

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「年賀状の返信」はいつまでにするべきか

新年の挨拶と、今年の抱負などを伝える「年賀状」は、新年1日に届けられるものが大半です。お互いに元旦に相手へ届けることで「今年もよろしく」という新年の挨拶をすることができます。

しかし、自分が年賀状を出していなかった人から年賀状が届くこともあり、返事を出さなければならないこともあります。年賀状の返信は、一般的には「1月7日までに」とされています。なぜ1月7日かと言うと、新年の「松の内」がこの日で終わるためです。

新年の挨拶をする年賀状の返信は「松の内の間に」とされている地域が多いと言われています。一部地域では「1月15日あたりまでは年賀状を送っても良い」という風習があるようですが、失礼があってはならない相手であれば「松の内の期間内に返信する」、もしくは「寒中見舞いとして返信する」のいずれかを選択すると良いでしょう。

年賀状の返信の書き方

年賀状の返信は、基本的には一般的な年賀状と同じように書きます。「新年の挨拶」「旧年中の御礼」「今年の抱負」「相手を気遣う一言」などで構成します。年賀状の返信の構成は、相手との関係などによっても変化するので、友人などに出す場合は大まかな形式だけ守って、あとは自分の言葉でメッセージを伝えると良いでしょう。反対に、仕事関係の方など失礼があってはならない方に書くのであれば、きちんとマナーを守って書くようにしましょう。

「年賀状を出していなかったお詫び」は不要

年賀状をもらったのに、自分がその人へ年賀状を出していない場合、つい「年賀状を出しておらず申し訳ありません」ということを書きたくなりますが、これは書かないことがマナーです。「年賀状を出していない」「年賀状を出し忘れた」という言葉は、相手に大変失礼になるので控えましょう。

「早々とご挨拶をいただき誠にありがとうございます」「お元気で新年を迎えられたご様子に、心からお慶び申し上げます」などに留めた方が、相手も気持ち良く受け取ることができます。

「新年の挨拶」の例文

年賀状に書く新年の挨拶と言えば「謹賀新年」「恭賀新年」など、新年の慶びを表す言葉を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。年賀状は基本的には縦書きなので、右上の部分にこれらの言葉を書き入れます。

他にも「(謹んで)新年の(新春の)お慶びを申し上げます」「(謹んで)新春のご祝詞を申し上げます」などがあります。

頻繁に目にする「あけましておめでとうございます」は、相手との関係が比較的フラットである場合や、プライベートなお付き合いの方であれば問題ありませんが、ビジネス上のお付き合いの方に使うとやや幼稚な印象を持たれることもあります。

「新年あけましておめでとうございます」は誤り

「新年」という言葉と「あけまして」という言葉を一緒に使うのは、言葉として誤りです。「新年」とは「年が明けた」から来るものなので、「あけまして」と続けると意味が重複してしまいます。

「新年」または「あけまして」という言葉を使った挨拶をしたい場合は、「新年おめでとうございます」または「あけましておめでとうございます」の、いずれかにしましょう。

「旧年中の御礼」の例文

年賀状には「今年もよろしく」という挨拶だけではなく、「昨年の御礼」を伝えるという意味もあります。「旧年中は大変お世話になりました」「旧年中はご厚誼を賜り感謝申し上げます」など、「昨年を無事に過ごせたのはあなたのおかげです」という意味の御礼を伝えます。

この「旧年中の御礼」を伝える場合は「去年」という言葉を使わないように注意しましょう。「去年」の「去」には、「去る」という意味があり、主に「人が亡くなる」というニュアンスです。新年のおめでたい挨拶には不向きな言葉なので「旧年」もしくは「昨年」を使うようにしましょう。

「今年の抱負」の例文

年賀状を送る相手へ「今年はこんな風にがんばります」という、「今年の抱負」を書き添えると、相手へ自分が前進しようとする姿を見せることができます。

「今年の抱負」で多く使われるのは「これまで以上に邁進する所存でございます」「○○様のお力添えを形とできるよう精一杯努力いたします」などです。「がんばります」など口語的な表現はあまり使われることがなく、改まった言葉で伝えるのが主流です。

「相手を気遣う一言」の例文

年賀状の最後は、手紙の最後と同じで「相手を気遣う一言」で締めます。この「相手を気遣う」というのは、主に相手の体調や健康を気遣うということです。

「まだまだ寒い日が続きます、ご自愛のほどお祈り申し上げます」「ご多用かと存じますが、寒さの折、ご自愛くださいませ」などが主でしょう。ちなみに「ご多忙」は「忙」という文字の縁起が良くないことから、年賀状には使いません。「お忙しいかと思いますが」などと書きたいのであれば「ご多用」という言葉を使うようにしましょう。

「年賀状の返信例文」10パターン

ビジネス上のお付き合いの方への年賀状の返信

  • 「謹んで新年のお慶びを申し上げます。早々に新年のご挨拶をいただき誠にありがとうございます。○○様におかれましては、お元気で新年をお迎えになられたご様子、大変お喜び申し上げます。旧年中は大変お世話になりました。本年も○○様のご期待に添えるよう精進して参ります。何卒よろしくお願い申し上げます。寒い日が続きますのでどうかご自愛のほどお祈り申し上げます。」
  • 「新年おめでとうございます。旧年中は様々なご厚誼を賜り、心より御礼申し上げます。本年も○○様にお喜びいただけるよう一層努力を重ねて参る所存でございます。何卒宜しくお願い申し上げます。寒さ厳しき折、ご自愛くださいませ。」
  • 「新春のお慶びを申し上げます。旧年中は大変お世話になりました。本年も何かとご面倒をおかけすることと存じますが、何卒ご指導のほど賜りたくお願い申し上げます。寒さが続きますので、何卒ご自愛のほどお祈り申し上げます。」
  • 「新年のお慶びを申し上げます。旧年は私にとって激動の一年となりました。○○様のお力添えにどれだけ救われたか知れません。数々のご温情に心より御礼申し上げます。本年は社会人として大きく成長できる年となるよう努力いたします。寒さが厳しくなりますので、ご自愛のほどお祈り申し上げます。」
  • 「新年おめでとうございます。早々に新年のご挨拶をいただきありがとうございます。旧年中は何かとお世話になり心より感謝申し上げます。本年は家族で遊びにいきたいと思っています。会える日を楽しみにしています。寒い日が続きますので、ご家族のみなさまご自愛のほどお祈りいたします。

友人・親戚への年賀状の返信

  • 「あけましておめでとうございます。とっても素敵な年賀状をありがとうございました。旧年中はあまり会えませんでしたが、○○さんが元気に新年を迎えられたようで大変うれしく思いました。本年はまた一緒に旅行に行きたいですね。風邪が流行っているので、ご自愛ください。本年もよろしくお願いします」
  • 「謹んで新春のお慶びを申し上げます。新年のご挨拶をいただき誠にありがとうございました。みなさまお元気に新年をお迎えになられたようで安心いたしました。旧年中はお会いできませんでしたが、今年はぜひお会いしたいと思っています。寒い日が続きますので、ご家族みなさまご自愛ください。本年もよろしくお願いいたします」
  • 「あけましておめでとうございます。○○さんには、いつも温かいお心遣いをいただき心より感謝いたしております。今後とも変わらぬお付き合いをいただけますよう、お願い申し上げます。皆様のご健康をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。」
  • 「新年おめでとうございます。早々に新年のご挨拶をいただきありがとうございます。旧年中は何かとお世話になり心より感謝申し上げます。本年は家族で遊びにいきたいと思っています。会える日を楽しみにしています。寒い日が続きますので、ご家族のみなさまご自愛のほどお祈りいたします。」
  • 「新春のお慶びを申し上げます。旧年中は○○さんとたくさんの思い出を作ることができました。いつもお付き合いくださりありがとうございます。本年もより楽しい時間をご一緒できればと願っております。本年も○○さんにとって幸多き年となりますように。」
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